汁を主体にした日本料理の総称が汁物ですよね。
汁物は、食事をする上でのど越しを良くしてくれたり、消化吸収の効率を高めてくれます。
季節の食材を具として取り入れることで、食卓に季節感を与え食欲増進の役割もあります。
今回は、和食の汁物についてご紹介していきたいと思います。
▼汁物の構成
吸い地をベースとして、椀種・椀づま・吸い口によって、汁物は構成されています。
■椀種
肉や魚介、乾物、野菜などの椀の中身の主役のことを椀種といいます。
しんじょうや団子などに形を変えて使われることも多いです。
■椀づま
季節の野菜をたくさん使い、椀種を引き立てるものを椀づまといいます。
主役の椀種との味や彩りなどの相性を考えてから決められ、豆腐、海藻、麩なども使われたりします。
■吸い口
椀を開けた時に立ちのぼってくる香りや味のアクセントになるものを吸い口といいます。
柚子、しょうが、ねぎ、粉山椒などが使われています。
▼汁物のマナー
お椀が右にある時には右の奥に、左にある時には左の奥に、お椀の蓋を置くようにして下さい。
お椀の蓋は勢いよく開けてしまうと、お椀の裏側に付いている水滴が外に飛び出してしまうこともありますので、
食器の扱いを丁寧にするという意識を持ち、ゆっくりと上に引き上げて開け、落ち着いて食事をとるようにしましょう。
飲み終わったお椀の蓋はお椀に裏返しにするのではなく、運ばれてきた時と同じように蓋を戻して丁寧に扱うようにして下さい。
▼まとめ
季節折々の食材で作られる
コース料理は、前菜からデザートまでこだわり抜いた逸品ばかりです。
日本食の奥深さを伝えていくために、料理人も日々調理の方法を追求しています。
ここでしか味わえない逸品をご用意して、ご来店をお待ちしています。